【統計学と計量ファイナンスの基礎】

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シャープレシオの限界とソルティノレシオ:下方リスクだけを考慮したパフォーマンス測定

概論ある投資戦略が、もう一つの戦略よりも「優れている」とは、どういうことでしょうか。単にリターンが高ければ良いのでしょうか、それともリスクが低ければ良いのでしょうか。この「リスクに見合ったリターン」を測るための、最も普遍的で強力な物差しが、...
【統計学と計量ファイナンスの基礎】

歪度(スキュー)と尖度(カートシス):リターン分布の「歪み」と「尖り」が示すリスク

概論資産のリスクを評価する際、最も一般的に用いられる指標は「ボラティリティ(標準偏差)」です。これは、リターンのばらつきの大きさを測るものであり、ハリー・マーコウィッツが提唱した現代ポートフォリオ理論においても、リスクとはリターンの分散(ボ...
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正規分布とファットテール:なぜ金融市場の暴落は「想定外」に起きるのか

概論金融の世界では、将来の不確実性を飼いならすため、様々な統計モデルが用いられてきました。その中でも、最も基本的で、かつ長年にわたり金融理論の根幹を支えてきたのが正規分布(Normal Distribution)、いわゆる「ベルカーブ」です...
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期待値:全ての取引の基本となる「儲けの見込み」の計算方法

「このトレードは儲かる見込みがあるのか?」――全ての取引はこの素朴な問いから始まります。この「儲けの見込み」を、確率論を用いて客観的な数値として表現したものが投資における期待値(Expected Value)です。